事案の経緯について
依頼者は収益不動産を所有していました。
現在、依頼者の相続人予定者は、依頼者の妻、長男、長女でした。
相続人予定者同士比較的仲は良かったものの、依頼者自身の相続によって相続人が揉めてしまうおそれがあるのでないかと心配して、当事務所にご相談に来られました。
解決までの流れ・時間
まず争族対策として、遺言の作成を助言しました。
次に遺言の作成の話を進めているうちに、依頼者は自身が認知症になった後の収益不動産の管理等についても不安があることがわかりました。
そこで、収益不動産については民事信託を設定することにより、依頼者が認知症となったとしても、信頼できる依頼者のご長男が受託者として管理することできるようにしました。
結果として、収益不動産については民事信託、その他の財産については遺言を活用することにより、依頼者の今後の憂いを無くすことができました。
依頼者と入念に話し合い、進めていった関係で全体として、5か月程度の時間を要しました。
弁護士からのアドバイス
弁護士にご相談する前の依頼者は、収益不動産に関する認知症の問題については、解決する方法は全く知らなかったそうです。
しかし、弁護士と相談しているうちに、自身の問題やその問題に対してすべきことは明確になりました。
弁護士は相談者の話を整理し解決に導きますので、無料相談でも結構ですので、是非弁護士を活用ください。
※本事案は当事務所でお取り扱いした事案ですが関係者のプライバシー保護等に配慮し事案の趣旨を損なわない範囲で事実関係を一部変更している箇所がございますのでご了承ください。