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事案の概要

相続人 被相続人の配偶者と兄弟1名
遺産の内容 不動産(一軒家)、預金など

事案の経緯について

被相続人が死亡されて約6カ月後に初回相談にお越しになられました。私どもにご相談頂いたのは兄弟の方でした。

その方は、被相続人の配偶者の方とはあまり面識がなく、少し相続の話をしたもののうまくいきそうになかったとのことでご相談にいらっしゃいました。

ご年齢が高齢になられてきていることもあり、早めに解決したいとのことでご来所されました。

解決までの流れ・時間

ご来所されて、事案の内容をお伺いさせて頂き、見解や流れ等についてご説明さしあげました。御本人様では、相手の方と交渉して解決するということは難しいとのことで、ご依頼頂けるということになり、受任させて頂きました。

受任後、相手の方にも弁護士がつき、弁護士同士で交渉を行うことになりました。

当方から、ご依頼者様から資料を頂戴したり、遺産内容を調査して、当方が主張する遺産目録及びその分割案を作成しました。また、その際には、不動産も含まれていましたのでその評価金額を主張し、それ以外にも相手の方が生前被相続人から贈与を受けた形跡があったため、特別受益の主張をしました。

それに対して、相手からは、相手が被相続人のために立替えたお金や葬儀費用の主張、当方と異なる不動産の評価額の主張がなされました。

当方からは、葬儀費用や相手が立替えをした金額の主張を認める代わりに、香典相当額を差し引く主張や不動産は売却して分ける提案及び、特別受益について補足の主張を行いました。

その結果、不動産は評価を決めずに売却してその金額を分けること、相手の主張する香典相当額をひいた葬儀費用及び立替え費用を認める代わりに相手方の特別受益を認めることで、和解が成立しました。

弁護士からのアドバイス

今回は、交渉を重ねた結果、相手が被相続人から生前贈与を受けたという特別受益を遺産総額の約25%の金額で認定してもらい和解することができました。

今回は双方が早期に解決したいという希望があったことと、双方、お気持ち的にも譲ってよいところと、譲れないところがありましたので、その調整を行い、双方が納得する形で和解が成立しました。

裁判外の交渉や裁判所での調停手続きによる遺産分割の早期解決の方法は、譲れないところと譲れるところを双方主張して、折り合いをつけることかと思います。どちらもほとんど折れないと、和解が成立せずに、裁判所を通じた審判手続になってしまい、裁判所が強制的に決める方法になってしまいます。その場合は、双方とも納得いかないまま、裁判所の結論に従うことになってしまうことになる可能性があります。

また、一度、こじれると、どんどんこじれていきますので、被相続人が亡くなられた後紛争になる可能性がありましたら、是非早期にご相談にいらして頂けることをお勧め致します。


※本事案は当事務所でお取り扱いした事案ですが関係者のプライバシー保護等に配慮し事案の趣旨を損なわない範囲で事実関係を一部変更している箇所がございますのでご了承下さい。