ご相談までの背景
ご相談者様は、ご両親が亡くなられた後も、兄弟と遺産分割協議をしておらず、ご両親の遺産が未分割の状態でした。このような状態は、今後のことを考えてもよくないということで、ご兄弟と遺産分割についての話し合いを試みましたが、話し合いをすることは困難でした。
そこで、当事務所にご相談いただき、当事務所がご依頼を受けて遺産分割調停を申し立てることになりました。
解決までの流れ
ご両親が亡くなられてからかなりの時間が経過しており、ご両親の遺産の整理及び相続人の調査に相当な時間がかかりました。
ご依頼者様からの話で、相手方と話し合うことは難しい状況でしたので、遺産分割調停を申し立てることにしました。
遺産分割調停では、遺産の範囲、使途不明金、立替金、不動産の評価、特別受益、遺産分割の方法などが争点となりました。
当初は、相手方との意向の差が大きく、調停で解決することは困難かと思いましたが、粘り強く調停を続けていく中で、双方の意向の差が埋まり、無事に調停を成立させることができました。
解決のポイント
相続発生後に、遺産分割をせずに長年未分割状態にしていると、色々と付随問題(不動産の管理の問題、立替金の問題、数次相続、代襲相続など)が発生して、事案が複雑化していきます。本事例は、まさにそのような事例でした。
遺産の範囲の調査や遺産の整理、相続人の調査など遺産分割調停を申し立てるまでにも複数のプロセスがあり、他の事案と比べると、遺産分割調停を申し立てるまでにも時間がかかりました。また、遺産分割調停を申し立ててからも、争点が多く、調整に時間がかかりました。
相続に関するご相談は、早めに弁護士にしていただくことをおすすめいたします。
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